夏場、冷房のきいた部屋で過ごすことが増え、お風呂はシャワーで済ませているといった生活を送っていると、たちまち足のむくみに悩まれるようになります。
むくみといえばふくらはぎに起こりやすい印象がありますが、太ももがむくむケースもあります。
また、足全体で見てみると、足元にもむくみを感じることがありますよね。
そこで、足元に起こりやすいむくみの仕組みと、改善法をご紹介しましょう。
目次
なぜ足元でむくみが起きる?
むくみといえば、感じやすいのが太ももやふくらはぎといった部位が多いですが、足首あたりでも感じることがあります。
そこで、まずはむくみの仕組みを知っておきましょう。
むくみは、血行不良が原因で起きる症状です。
血液は心臓から動脈や静脈を通って全身を流れています。
足の静脈血を心臓に向かって戻すには、心臓と足の筋肉両方の力が必要です。
なかでもふくらはぎにある筋肉が心臓に向かって血液を押し戻す働きを持っており、これを「筋ポンプ作用」とも呼びます。
しかし、私たちは重力のある世界で生きているため、足元の血液を心臓に向かって戻すのにはそれなりの力が必要です。
この力が少しでも不足すると、足元に血液が溜まってしまい、これがむくみとなるのです。
足元を活発に動かしているとむくみを感じることはありませんが、座りっぱなしや立ちっぱなしなど、同じ体勢を長時間続けていると、むくみは悪化しやすくなります。
足首がパンパンになって太く見えたり、足首がだるく感じたりといったように、太ももやふくらはぎ以外でもむくみの症状を感じるようになるのです。
こんな人はむくみやすいので注意しよう
太ももやふくらはぎだけでなく、足元にもむくみを感じることがあるので、日々血液や水分が足元に溜まったままにならないように注意したいですね。
そこで、どのようなタイプの人がむくみやすいのかという点についても把握しておいてください。
こんな人はむくみやすいので、日々の生活に気をつけましょう。
- 皮下脂肪が多い人
- 座りっぱなしや立ちっぱなしといった状態の人
- 水分、塩分、アルコールをよく摂取する人
- ストレスもむくみを招く
皮下脂肪が多い人
皮下脂肪が多い人、つまりは肥満体型である人はむくみを感じやすいようです。
皮下脂肪が多いと心臓に負担がかかり、血液の流れが悪化しやすいからです。
そのため、水分が溜まりやすくなります。
むくみを感じやすいのは女性に多いのですが、これも皮下脂肪の量と関係しています。
一般的に男性よりも女性に皮下脂肪は多くなっており、一方筋肉量は少ないため血液や水分が足元に蓄積されたままになりやすく、むくみとなるケースが多いのです。
座りっぱなしや立ちっぱなしといった状態の人
デスクワークを長時間行なうことが多い、接客業なので数時間立ちっぱなしなどといった状態は、重力によって血液の循環が悪くなっています。
さらに、血液を心臓に押し戻す力が弱まっているので、むくみを感じやすくなります。
水分、塩分、アルコールをよく摂取する人
水分や塩分をたくさん摂取しすぎると、血管の中の水分量がどんどん多くなってしまいます。
その結果むくみを招くので、水分や塩分の過剰摂取には注意しましょう。
また、アルコールに関しては、血管が膨らみ動脈の血管の壁に水分が浸透しやすくなるという理由からむくみを招くことになります。
ストレスもむくみを招く
一見するとむくみと関係ないように思えるストレスですが、実は密接に関係しています。
ストレスを溜めていると自律神経が乱れて、血行が悪くなっていきます。
さらにストレスホルモンであるコルチゾールを活発に分泌するようになるので、これによって筋肉が弱まってしまいます。
筋肉の動きが低下すると血液の流れも悪くなっていくので、結果としてストレスからむくみを招くことになるのです。
足元のむくみを改善していくには?
むくみは、日常生活の中に潜んでいるさまざまなことが原因で起きる症状です。
そこで、足元のむくみを改善していくために、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 身体を冷やさないようにする
- 湯船にゆっくり浸かろう
- 1時間に1回は必ず休憩を
- 意識して体を動かそう
身体を冷やさないようにする
他の季節と比べても、夏は特にむくみを感じやすい季節です。
これは水分の摂取量や身体の冷えが関係しています。
そこで、クーラーの利いた部屋で過ごすときなどは、カーディガンやブランケットなどを活用して、身体を冷やさないようにしましょう。
また、足元のむくみが気になるときには靴下を必ず履くようにし、サンダルではなくスニーカーで安定させましょう。
湯船にゆっくり浸かろう
身体の冷えによって招いてしまう恐れのあるむくみ、足元をじんわりと温めることで不調を改善することができます。
ぬるま湯に全身をつけ、ゆっくり過ごすことで身体は芯から温まっていきます。
夏場は湯船に浸かるのが暑くてつらいかもしれませんが、ぬるま湯にすると30分程度浸かることができ、身体を温められるでしょう。
1時間に1回は必ず休憩を
長時間同じ姿勢でいることによって、身体の血行不良を招きます。
そこで、1時間に1回は休憩をするつもりで、椅子から立ち上がって歩いたり、トイレに行くようにするなどの対策を取りましょう。
定期的に身体を動かしておくことで、1日が終わった頃に足がパンパンといった状態を避けることができるはずです。
適度に休憩を挟みながら、仕事に向かってみましょう。
意識して体を動かそう
運動不足が続くと血行は悪くなるばかりです。
しかし、ウォーキングなど適度な運動を始めておくと足の筋肉を使うことになるので、自然とむくみを解消することができます。
日頃の生活で階段を使うなど、小さなことに注意して過ごすことで、体はむくみを溜めずに快適に動かせるようになるでしょう。
あなたのむくみは、どんな状態ですか?
むくみは太ももやふくらはぎだけでなく、足首などでも感じることがあります。
そこで、今一度むくみの原因を理解して、自分のむくみの状態を確認してみましょう。
むくみの改善法にもさまざまな方法があるので、ぜひ手軽にできる方法でむくみを撃退してください。