「筋膜が癒着しているから剥がしましょう!」
最近ネットやYOUTUBEでよく見ますよね?
自分も痛みや硬さがあるから癒着してるのかな?と思っていませんか?
でも筋膜が癒着しているって怖いし心配ですよね。
どうしたらいいかわからないし。
この記事では、筋膜の癒着に関して最新の医療情報に基づいてわかりやすく解説しています。
結論から言うと「筋膜が癒着するは嘘」です
この記事を読めば筋膜がどのように身体に悪さをしているのか、どうすれば筋膜の問題を解消できるのかがわかります!
筋膜について正しい情報を知り、ケアしていきたい人は必読ですよ!
筋膜が癒着するは嘘である
「筋膜が癒着する」とよく聞くことがありませんか?
特に身体の痛みや違和感、動きの悪さを感じるときに「筋膜が癒着している」と言われることがよくあります。
しかし、実は「筋膜が癒着する」というのは誤解です。
筋膜は筋肉や内臓、骨を覆う薄い膜状の組織で、全身に網のように張り巡らされています。
その主な役割は、筋肉や臓器同士がスムーズに動けるようにサポートすることです。
実は医学的には筋膜が完全に癒着するということは非常に稀です。
癒着というのは、外科手術の後や大きなけがの後に組織が異常にくっつく状態を指すことが多く、日常的な体の不調で使うには適切ではありません。
つまり筋膜が癒着しているから痛いは嘘だね
実は筋膜は滑りが悪くなることによって、動きの制限や痛みを感じると言われています。
この滑りが悪くなる現象が「癒着」と誤って表現されているのです。
筋膜は癒着するのではなく滑りが低下する
では、筋膜の滑りが悪くなる原因は何でしょうか?
それは筋膜に含まれる「ヒアルロン酸」の変性が関係してきます。
筋膜の中には、ヒアルロン酸という潤滑成分が含まれています。
このヒアルロン酸は、筋肉や筋膜同士が滑らかに動くための潤滑剤のような役割を果たしています。
化粧水によく含まれているよね!
通常、健康な状態ではこのヒアルロン酸が潤滑剤の役割をして、筋膜がスムーズに動きます。
しかし、過剰な運動や逆に体を動かさない生活習慣、または不良姿勢が長期間続くと、ヒアルロン酸の粘度が上がってしまい、滑りが悪くなります。
ベタベタになることで動きが悪くなるよ
この状態が筋肉の緊張感や痛み、動きの悪さを引き起こします。
これが「筋膜が癒着する」の正体です。
ノリがだんだん乾いていきてベタつきが強くなるイメージがわかりやすいですね!
また同じ姿勢を長時間保つと、ヒアルロン酸が変性しやすくなるため、デスクワークや長時間の座り仕事などが筋膜の問題を引き起こすリスクが高いです。
さらには、スポーツや激しい運動を続けることで、筋膜に負担がかかり、ヒアルロン酸の変性を引き起こすこともあります。
使いすぎも動かさなさすぎもダメ
筋膜の滑りが悪くなる原因
では、なぜ筋膜やヒアルロン酸は変性し、硬くなってしまうのでしょうか?
その主な原因については、他の記事で詳しく解説していますが、ここでは簡単にまとめます。
① 使いすぎ(過剰な運動や重労働)
② 動かなさすぎ(デスクワークや長時間同じ姿勢)
③ 過去のけがや骨折
④ ギプス固定や長期の安静
⑤ 内臓の不調
⑥ 不良姿勢
心当たりがある人は筋膜が硬くなってる可能性大!
筋膜の癒着に関するまとめ
筋膜が硬くなる原因は、「癒着」ではなく、ヒアルロン酸の変性による滑りの悪さが関係していました。
適切なケアや日常生活での工夫によって、筋膜の動きを改善し快適な体を保つことができます。
最近注目の組織の「筋膜」について、正しい知識を持って日々のケアを心がけてみてください!
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