「筋膜リリースって良く聞くけど、本当に良く効くの?」
「広告とかみてると胡散臭いよね・・・」

こんな考えの人がお客さんにも多いんだよね
興味はあるけど本当のところ効くのか分からないと不安ですよね。
筋膜って目に見えないものだから疑う気持ちもすごいわかります!
この記事では医学論文や実際のお客さんの経験をもとに、筋膜リリースは胡散臭くないんだ!
ということを徹底的にわかりやすく説明していきます。
医学界ではここ10年くらいで常識になってきている「筋膜」です。
いつまでも知らないで疑っていると損していますよー!
筋膜リリースとは? 胡散臭いと思われる理由
最近、筋膜リリースという言葉をよく聞きますが、実際の効果について「本当に効くの?」と思われている方も多いです。
特にネット上では、さまざまな方法が紹介されていたり即効性があるなどの情報が多く、胡散臭いと感じる方もいます。
では、筋膜リリースとはそもそも何なのか?
医学的に効果があると言われているのか?
ここを解説していきます!
筋膜リリースとは何か?
筋膜リリースとは、筋肉を覆っている「筋膜」という組織の滑りを改善する方法です。
筋膜は体全体にタイツのように広がり、筋肉や内臓を支えています。
この筋膜の動きが悪くなると、痛みや体の不調を引き起こすとされています。
詳しくは以前の記事で解説しているので合わせて読んでみてください!
なぜ筋膜リリースは胡散臭いと思われるのか?
私が考える筋膜リリースが「胡散臭い」と思われる理由は2つあります。
1つ目は筋膜の仕組みがちゃんと説明されておらず、やり方ばかりが先行している点です。
サイトやYOUTBEをみると、「これで解消!」「これだけで柔らかくなる!」などの筋膜リリースのやり方が載っています。
でもこれで何がどうなっているのかは説明されていないですよね?

疑わしくなるのもわかる気がする
2つ目は宣伝文句が大袈裟な点です。
「たった3分で治った!」「1回で痛みが激減」などの文章良くみません?

ほんとかよって思っちゃうよね
ただこればかりは体験してみるとわかるのですが、本当なんです。
ただし、正しい場所を正しく行った場合ですよ!
効果がある根拠を医学論文を基にわかりやすく説明していきますね。
筋膜リリースの効果と科学的根拠:どこまで証明されているのか?
筋膜リリースの効果について、実際に科学的な根拠があるのかどうかは気になるところですよね。
ここでは、筋膜リリースの効果を裏付ける研究や、現時点での医学的な根拠について掘り下げていきます。
噂に惑わされず、根拠に基づいた情報を知ることで、より安心して実践できるはず!
筋膜リリースに対する科学的な研究
まず世界中の医学論文のデータベースの一つであるPubMedで筋膜(Fascia)について検索してみました!

検索された論文数は27,000本もあります。
(スマホの方見づらくてすみません・・・)
さらに左側の青いグラフを見て欲しいのですが、ここ20年ほどで急激に論文数が増えているんですね!

つまりまだまだ研究が始まったばかりの組織だということなんですね!
この中から筋膜リリースに関するエビデンス(医学的根拠)を探してみると・・・
筋膜リリース(ストレスをかける)を行うとヒアルロン酸がサラサラになる
Hyaluronan and its catabolic products in tissue injury and repair, 2002
筋膜によって全身が繋がっている
Anatomical study of myofascial continuity in the anterior region of the upper limb,2009
あげるとキリがないのですが、筋膜リリースに関する研究結果がでています。
さらにWHO(世界保健機関)でも筋膜が重要な組織として認められ、痛みなどに影響する組織として取り上げられているんです!
英語ですが気になる方は画像から飛べます↓

どうでしょう?
これだけでも科学的に証明された組織だということがわかりますよね!
ただ研究が始まって間もないので、みんな半信半疑になってるんです。
科学的根拠の限界と現状
ただし、筋膜リリースに関する研究は進んでいるけど、現時点ではそのメカニズムが完全に解明されたわけではないです。
その理由としては一人一人症状が違うことが影響してきます。
全く同じ人間がいないので、筋膜も人それぞれなんです、
つまり研究結果としてはっきりできない所もあるのが、医学の限界です。
とはいえ、筋膜リリースが医療者の中でも使われ始めて効果が出ていることは事実です。

自分が施術していても効果を実感してるよ
科学的な証明が十分ではない中でも、実際に効果が出る方法であることは間違いないので、実践する価値はあると言えます。
筋膜リリースに対する実際の体験談を紹介
私が実際に担当している方の中から、筋膜リリースの効果を少し紹介します!
1. テニス肘の痛み
整形外科で「テニス肘」と診断を受けた女性の方。
注射などもするも一向に治らず・・・
元々肩こりがあるとのことで、首や肩周りの筋膜を触ってみるとガチガチな状態!
首と肩をメインに筋膜リリースをしていくと、肘の痛みが嘘のように引いてきました。

本人も驚いていたようですが、これが筋膜の繋がりなんですね。
痛い場所に原因がないことが多いので、筋膜リリースは離れたところに効果が出る方法なんです。
2. 腰の痛み
立っている時や歩いている時に、腰が痛くて辛いという方。
整形外科でレントゲンやMRIを撮るも問題ないとのこと。
昔に捻挫をしたことがあるとのことで、ふくらはぎを触ってみるとかなり筋膜が硬い!
筋膜が硬くなる原因は昔の怪我にもあるんです。
この方の場合はふくらはぎの筋膜が腰を引っ張っていたようなので、ふくらはぎの筋膜リリースをしました。
すると立った時の腰痛が楽になったようで喜んでいました!

詳しくはこちらで紹介しています。
似たような症状の方は参考になると思います!
このように正しく行えば効果が出るのが筋膜リリースです。
では正しい情報をどうやって選ぶのがいいのか、理学療法士の私がお伝えします!
胡散臭くない筋膜リリースを見極めるポイント
筋膜リリースはその効果が注目される一方で、いろんな情報が出回っており正しいものを見つけるのが難しいです。
信頼できる方法で実施するためには、何を基準にすればよいのでしょうか?
ここでは、実際に効果を期待できる筋膜リリースを選ぶためのポイントを紹介します!
科学的な根拠に基づいた施術かどうか
最も大切なポイントは、その筋膜リリースが科学的な根拠に基づいているかどうかです。
筋膜リリースの理論や方法について、ちゃんと説明をしたり文献を基にした根拠を提示してくれることがあると安心です。
ただそれはなかなか難しいのでにするといいと思います。
専門的な資格や経験があるか
情報発信者や施術者の資格や経験がどうか
これが筋膜リリースを見極める重要な一つの要素です。
医師や理学療法士、柔道整復師などの国家資格を持った方の情報や施術であれば安心ですよね。
また、多くの患者に効果を実感してもらっているのかという経験も選ぶ基準になると思います。

口コミとか大事だよね
ただし初めて筋膜リリースを行う場合や、セルフケアに自信がない人は、専門家の指導を受けることをおすすめします。
専門家は筋膜の状態を的確に判断し、必要に応じて効果的な施術を行ってくれるため、より早く安全に効果を実感することができます。

自分の勤務先も筋膜専門に施術しているよ!
効果に即効性を強調しすぎていないか
効果に即効性を強調しすぎる筋膜リリースは疑わしい場合が多いです。
「たった1分で!」
「さするだけで痛みが消える!」
などの紹介ですね。
筋膜が柔らかくなるのに必要な時間は3〜5分
柔らかくするには圧刺激と摩擦熱が必要
ということが研究でわかっています。
なので極端に短い時間や弱い刺激で紹介しているものは、筋膜リリースとして効果が出るかは怪しいと思います。
【まとめ】筋膜リリースは胡散臭いと感じるあなたへ。
筋膜リリースは、体の不調を改善するとされるセルフケア方法ですが、「本当に効果があるのか?」と疑問を持つ方も多いのが現実です。
本記事では、筋膜リリースに関する科学的な根拠や体験談をもとに、その信ぴょう性について詳しく解説しました。
また、効果を最大限に引き出すための安全な方法や注意点、さらに自宅で実践できる簡単なセルフケア方法もご紹介しています。
筋膜リリースに対する不安を払拭し、効果的なケア方法を理解していただける内容になっていますので、ぜひご参考ください。
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